【メスと融合?】チョウチンアンコウのオスが迎える末路とは

チョウチンアンコウのオスとメス比較 雑学
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チョウチンアンコウのオスがどのような最期を迎えるかご存知ですか?

実はチョウチンアンコウのオスは、到底真似できないような生き様を送り、死を迎えます。

本記事では、そんなオスの衝撃的な人生の末路について解説します。

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チョウチンアンコウの生態

チョウチンアンコウ-オスとメス

チョウチンアンコウは水深200m以上の海域に生息する深海魚です。

特筆すべきチョウチンアンコウの特徴として、①チョウチンを持っているのはメスだけであること②メスに比べてオスが格段に小さいこと、の2点が挙げられます。 ※①に関する記事はこちら

特にオスが小さいことに関しては、個体差はありますがメスの約10分の1ほどにしかなりません。メスが40cm~120cmになるのに対し、オスは4cm~12cmの大きさにしか成長しません。

そのため、昔はチョウチンアンコウはメスしか見つからず、オスの存在を疑問視されていました。

しかし、オスがとても小さいこと、そして後述するオスの生態と末路が発覚したことによって、チョウチンアンコウにもオスの存在が認められるようになります。

チョウチンアンコウのオスが迎える末路

チョウチンアンコウのオス-引用
https://plaza.rakuten.co.jp/szokatimes/diary/200903190000/

そんなチョウチンアンコウのオスが迎える末路は、メスの体に融合して消滅してしまうことです。

繁殖期が近付くと、チョウチンアンコウのオスはメスを見つける長い旅に出て、無事見つけることができたらメスの体に噛み付きます。

するとオスの口がメスの皮膚と徐々に融合をはじめ、次第に目・ヒレ・内臓の退化、精巣の発達が進みます。

この時点でオスはメスの体の一部となるため、血液循環を共有しながらメスの栄養を受け取ることができます

そして最終的には、メスの産卵のタイミングに合わせて放精できる「精子バンク」としての機能を有する外部臓器となって生涯を終えます。

ひとつの意思を持って生きていた命が、最後は意思を持たない外部臓器として消滅するなんて、私たちの常識からすると、まさに生き物の神秘を感じざるを得ません。

チョウチンアンコウのオスがメスに寄生する目的

チョウチンアンコウのメスイメージ

このように自分の命を削ってまでオスがメスに寄生するのには、ある目的があります。

その目的とは、繁殖期に確実に生殖活動をすることです。

チョウチンアンコウが住んでいる場所は深海であるため、ほとんど光が届きません。また、広大な面積を有しています。

このような条件下では、繁殖期のベストなタイミングで生殖相手を見つけられる可能性がとても低くなります。

そこでチョウチンアンコウのメスは体からフェロモンを放出してオスを誘導し、オスは大きな目と嗅覚を頼りに何とかメスを見つけ出します。

それでも真っ暗な深海では、物理的な何かで両者を繋いでおかないとはぐれてしまう可能性が高く、一度でも離れてしまうともう一度見つけ出すのは難しくなる。そこで、チョウチンアンコウのオスが選んだ手段が寄生→融合でした。

この手段は、子孫を残していくうえではとても合理的です。とはいえ、そんな中でとった選択肢が「メスの体に融合すること」というのは、遺伝子に刻まれた宿命とはいえ衝撃的だと思いませんか。

チョウチンアンコウのメスは複数のオスの寄生を受け入れる

チョウチンアンコウの模型

このように、チョウチンアンコウのオスは自分の人生をかけてメスに寄生します。しかしそんなオスの情熱は意に介さず、メスは冷たい態度をとってしまいます。

どういうことかというと、チョウチンアンコウのメスは複数のオスの寄生を受け入れてしまうのです。

フェロモンを放出しているメスにオスは惹かれ求める習性を持っているので、一匹のメスに対して複数のオスが寄生しようと行動します。

ここに「早い者勝ち」や「生涯をペアで添い遂げる」という概念はないため、パートナーを一匹だけに絞らず寄生してくるオスを複数受け入れます。

「人生を終わらせる覚悟を決めて寄生したオスがかわいそう」とも思いますが、このようにより強い遺伝子を獲得するために複数のオスを競争させるのは生き物の生態としてしばしばある行動です。

チョウチンアンコウのメスには、情に流されない意思と合理的な考え方が備わっている、ということになりますね。

人生をかけてメスに貢献するオスは「ヒモ」なのか?

このようなチョウチンアンコウのオスがメスに寄生する生態は、しばしば「ヒモ」と称されることがあります。

「ヒモ」の意味としては男性が女性に養われている状態のことなので、確かに言い得て妙かもしれません。

しかし、子孫を途絶えさせないために自由な人生を捨ててメスに融合するオスの覚悟を、果たして「ヒモ」と言えるのか疑問が残ります。

むしろその様は、家族のために身を粉にして働いてくれる頼れる大黒柱に見えて仕方ありません。

悲しくもあるチョウチンアンコウのオスの最期ですが、その真意としては子孫のために後悔なく笑顔で人生を終えているのではないでしょうか。

 

ざっくりポイント
・チョウチンアンコウのオスの末路は、メスの体に融合して消滅してしまうこと
・メスを見つけて皮膚にかみついたオスは、最終的にメスの産卵のタイミングに合わせて放精できる「精子バンク」としての機能を有する外部臓器となって生涯を終える
・自分の生涯を捨ててまで寄生する目的は、繁殖期に確実に生殖活動をするため
・メスはパートナーを一匹だけに絞らず、寄生してくるオスを複数受け入れる
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