地域猫におすすめの餌・おやつを紹介!魚はNG・ルールを守って

餌を食べる地域猫・野良猫 魚と猫
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地域の合意・理解のもと、地域住民が協力して世話を行う、特定の飼い主を持たない猫のことを「地域猫」といいます。

適切な管理をしてあげることで、繁殖を予防しつつ幸せを追求できるため、多くの地域で「地域猫活動」が啓蒙され始めています。

本記事では、地域猫におすすめの餌・おやつとNG食材を紹介します。

※筆者:地域猫活動に携わって2年になる猫好きな20代男性。3匹を保護し家猫に。また10匹以上の地域猫の世話をしています。

この記事がおすすめの方

・地域猫活動に参加しているとお考えの方
・今後地域猫活動に参加していきたいとお考えの方

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外で暮らしている猫は何を食べている?

くつろぐ地域猫・野良猫

外で暮らしている猫は、主に以下などを食べています。

・カエル、ネズミなどの小動物
・虫
・鳥類
・人の食べかす

もちろん、これらを食べるだけでは十分な栄養を摂れるわけではありません。また、冬季などは対象の食べ物が枯渇してしまうため、空腹で苦しむ猫も多いでしょう。

そのため「地域猫活動」として、食べ物を与えてあげることは外で暮らす猫の生命維持のためには必要です。

地域猫に魚はNG

食べ物を与えることは、外で暮らす猫の餓死を救ってあげられますが、何でも食べさせていいわけではありません。

例えば、日本では「猫といえば魚」というイメージが根付いていますが、これは魚食文化を有する日本だけの共通認識です。

なぜ?日本で「猫は魚好き」となった理由を解説|海外との比較も
「お魚くわえたドラ猫」という有名な歌があるように、日本では「猫は魚が好き」というイメージが定着しています。しかし「猫=魚」というのは日本だけで、海外では全く異なります。ではなぜ、日本で「猫といえば魚」と定着したのか。こちらについて解説します。

実は猫に魚を食べさせるのは推奨されていません。なぜなら「イエローファット」「チアミン欠乏症」というリスクが伴うからです。

イエローファットとは、過度の栄養の偏りで腹部や胸部の脂肪が変化することで、炎症・しこりが生じる病気です。不飽和脂肪酸の過剰摂取で発症しやすく、魚に多く含まれるDHA・EPAは「不飽和脂肪酸」の一種です。

チアミン欠乏症とは、体内のビタミンB1が枯渇することで発症する病気で、運動障害や神経症状が起こります。「チアミナーゼ」の過剰摂取で発症し、こちらも魚に多く含まれています。特に、魚だけでなく、イカ・タコ・エビ・カニなどの海産物は生の状態で絶対に与えてはいけません。

家の中よりも過酷な環境で過ごす地域猫にとって、病気は天敵です。できるだけリスクを排除した食べ物を与えてあげることが重要になります。

健康にも良い地域猫におすすめの餌・おやつ

猫におすすめの二大食材は、「チキン」「サーモン」です。

チキンは高たんぱく・低脂質・低カロリーであることに加えて、寄生虫も少ないことが大きなメリットとなります。猫に最もおすすめの食材といえるでしょう。

またサーモンは魚の一種ですが、こちらは例外。身をオレンジ色にしている色素「アスタキサンチン」が体内の有害な活性酸素を除去する働きをし、がん予防や疲労回復といった猫の健康維持を促進する効果を有します。またDHA・EPAも適量で、加熱すればチアミン欠乏症の恐れもありません

つまり地域猫の餌・おやつを探す際には、「チキン」または「サーモン」が原料のキャットフードを探すのがコツということになります。

ここでは両者を原料とするキャットフードを3つご紹介します。

【おすすめ】猫の健康を考えた二大食材がチキンとサーモン(鮭)である理由とは?
猫の最大の幸せは「食べること」。おすすめ食材は「チキン」と「サーモン」です。その理由とおすすめキャットフードを紹介します。

「カナガンキャットフード」 チキン&サーモン(ウェット)

二大食材「チキン」と「サーモン」を主原料とするウェットタイプのキャットフードです。

全猫種・全年齢の猫ちゃんに与えても良く、地域猫の主食としてもおすすめ。穀物不使用のグレインフリーに加えて、香料・着色料も不使用で、美味しさと健康を最大限追求した理想の食べ物といえます。

1缶が食べきりサイズなので、鮮度の維持にも長けています。持ち運びもしやすいため、週に1回ほどのぜいたくをさせてあげる場合におすすめです。

定期コースを選べば最大20%OFFで購入も可能。家計にも優しいですね。

こんな飼い主様・猫ちゃんにおすすめ!
・栄養バランスが良く健康的な食事をさせたい
・ウェットタイプで食事と同時に水分をとらせたい
・獣医師など専門家からのお墨付きがあれば安心
・地域猫にもウェットを食べさせてあげたい

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グルメなネコちゃんも大満足!水分たっぷり×栄養ばっちり『カナガンキャットフード ウェット』

「ジャガーキャットフード」(ドライ)

ジャガーキャットフードは、チキン・鴨の生肉と、アスタキサンチンが豊富なサーモンといった、動物性原材料が80%以上を占める、高たんぱくで健康的かつ美味しく仕上げた、ドライタイプのキャットフードです。

さらに健康に良い「スーパーフード」として注目を集めているアサイーやマルベリー、古くから滋養強壮を促進するとして知られる朝鮮人参など、栄養豊富だが高くて手が出せない食材も配合。地域猫にとって贅沢な食事を、お手軽にお買い求めできるのが特徴です。

また穀物不使用のグレインフリーに加えて、香料・着色料は不使用。さらに人間が食べても問題ない「ヒューマングレード」の原材料を厳選して使用しており、厳密な安全・品質管理がされています。

こんな飼い主様・猫ちゃんにおすすめ!
・栄養バランスが良く健康的な食事をさせたい
・チキンまたはサーモンが原材料のキャットフードがいい
・ドライフードの方が管理が楽
・獣医師など専門家からのお墨付きがあれば安心
・なにより食事を美味しく楽しんでほしい

▼詳細はこちら
いつも隣にある贅沢。プレミアムキャットフード『ジャガー』

「GRANDS」グレインフリー無添加キャットフード(ドライ)

GRANDSは、「チキン&サーモン (全年齢用)」「チキン (1歳以上用)」「サーモン(1歳以上用)」の3つの原料から選ぶことができます。いずれも二大原料を使用していることに加えて、穀物不使用のグレインフリーという健康面で非常に優秀です。

特筆すべき点は、上記3種類のサンプルを500円のワンコインでお試しできること。しかも送料込み・3袋で300gと大容量。お試しで使ってみて、地域猫に合わない場合は使用を辞める、地域猫が気に入った場合には定期便を利用する、という実験的な活用ができます。

ドライフードなので、主食にも最適。お財布にも優しいおすすめキャットフードです。

こんな飼い主様・猫ちゃんにおすすめ!
・栄養バランスが良く健康的な食事をさせたい
・チキンまたはサーモンで味を選びたい
・サンプルで猫が気に入るかどうか事前に試したい
・ドライフードの方が管理が楽
・獣医師など専門家からのお墨付きがあれば安心
・なにより食事を美味しく楽しんでほしい

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無添加・無着色・保存料なしのプレミアムキャットフード GRANDS(グランツ)

地域猫の餌やりルール

歩いている地域猫・野良猫

地域猫に餌・おやつを与えること自体は問題ありません

しかし「ルール」に沿って行う必要があり、これに反する形での餌やりは猫のためでもNGです。

・TNRを同時に行う
・えさの後片づけ
・決められた場所へのトイレ設置
・ご近所の理解を得る

それぞれ詳細に解説します。

TNRを同時に行う

猫は繫殖能力が非常に高く、餌を食べて力を付ければ不幸な命が増えてしまい悪循環に陥ります。

そのため餌やりと同時に「TNR」を施してあげるようにしましょう。

TNRとは、Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)の頭文字をとった用語で、野良猫を捕獲して不妊治療を行い、元の場所に返してあげる繁殖防止策です。

TRNを行った猫は目印に耳の一部をカットした「さくら猫」となり、それ以上繫殖活動を行わなくなります。

餌を与えてあげる前提は、TNRが終わっているかどうかです。一時の幸せが長期間の不幸に繋がらないよう、しっかり施してあげましょう。

※多くの自治体ではTNR費用の補助を行っています。

えさの後片づけ

えさの後片付けは、餌を与えた人の義務です。缶や袋だけでなく、食べ残しまで掃除するようにしてください。

後述しますが、地域猫活動は地域住民の理解があってこそです。片付けを疎かにすると、活動への理解がされなくなってしまいます。

決められた場所へのトイレ設置

猫のトイレ問題も、餌やりと同時に発生します。こちらは決められた場所に簡易的なトイレを設置して解決しましょう。

猫は一度気に入った場所ができると、多くのトイレをそこで行うようになります。

ご近所の理解を得る

最後に最も重要なことは、ご近所の理解を得ることです。

全ての人が地域猫活動に賛同しているわけではありません。むしろ反対意見を持つ方もいらっしゃいます。

完全な理解を得ることが難しい場合は、お互いの妥協点を見つけましょう。そのためにも、TNR・餌の後片付け・トイレ設置などは非常に重要です。

地域猫の定義は、「地域の合意・理解のもと」「地域住民が協力して世話を行う」とされているので、ご近所の理解は度外視できないと覚えておきましょう。

地域猫に適した食事とルール順守で不幸な命を減らそう

過酷な環境で生活する地域猫には、特に食事に気を遣ってあげる必要があります。

魚などの海産物ではなく「チキン」「サーモン」などを中心に、栄養を摂らせてあげましょう。

もちろんルール順守を忘れずに。猫が好きな方々と、活動に賛同してくれる方々で、不幸な命を減らしていければ良いですね。

ざっくりポイント
・地域猫には魚などの海産物はNG
・チキンかサーモンを原料とする食事が理想
・地域猫活動はルールをしっかり守って行おう
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