イカとタコの頭の位置はどこかご存知ですか?
両者は多くの生物とは違った構造をしているので、間違えている方も多いと感じます。
そこで本記事ではイカとタコの頭の位置と、体の構成を解説します。
イカの頭の位置
イカは上から順に大きな頭、目と口、10本の腕を有しているように見えますが、実はこれは間違っています。
大きな頭のように見える部分は、内臓を含む胴体です。また、イカの特徴でもある胴体先端のエンペラと呼ばれる三角の部位は泳ぐ際に方向を決める舵の役割をもつもので、脳など頭に関連する部位ではありません。
では、イカの頭はどこに該当するのでしょうか。それが、胴体の下部・腕の付け根にあたる部分、ちょうど目がある箇所です。
胴体よりも頭が下にある生物は少なく、この逆転現象が多くの方の認識相違を起こす要因となっています。
したがってイカは、頭に見える部分が胴体・胴体に見える部分が頭、ということになります。
タコの頭の位置
タコもイカと同様に勘違いされやすく、上から順に大きな丸い頭、目と口、そして8本の腕を有していると思われることが多いです。
ですが、こちらも大きな丸い頭に見える部分は内臓が入っている胴にあたる部分。そして、頭は胴体の下部にあたる目があるところに該当します。
ちなみに、イカやタコの内臓を含んでいる胴体のことを「外套膜」といいます。外套膜とは軟体動物特有の器官で、内臓を覆う膜の役割を持ちます。
イカとタコの勘違い
このように、イカやタコは体の構造上それぞれの部位を間違えられることが多々あります。
整理すると、
・頭に見える上部は胴体
・身体の中間に位置する部分が頭
ということになります。
イカとタコは多くの生物と頭と胴体が反対であるので、間違ってしまうのはうなずけますね。
ざっくりポイント
・身体の上部にある頭に見える部分は胴体
・体の中間に位置する部分に頭がある
・身体の上部にある頭に見える部分は胴体
・体の中間に位置する部分に頭がある