【臆病】コロナ禍で水族館のチンアナゴが顔を出さなくなった理由とは

チンアナゴ 魚の雑学
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その可愛らしい見た目から、水族館でも人気が高いチンアナゴ。

水族館で顔を出している様は、何ともいえない愛嬌がありますよね。

ですが、昨今のコロナの影響で水族館のチンアナゴが顔を出さないケースが発生していることをご存知でしょうか。

本記事では、なぜこのような事態になったのかを解説します。

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臆病なチンアナゴが水族館では顔を出す理由

水族館のチンアナゴ

本来チンアナゴはとても臆病な性格なので、人間が近付くだけですぐに砂の中に隠れてしまいます。

ですが、水族館のチンアナゴは私たち人間が近付いても隠れることはありません。

その理由は、人がたくさんいる状態の方が水族館のチンアナゴにとって当たり前と認識しているからです。

つまり私たち人間は外敵としてではなく日常の一部として捉えられているので、危険を察知して隠れなくなっているということになります。

臆病ではないチンアナゴだけを選別して水族館で飼育している、というわけではありません。

コロナの影響で人が減り顔を出さなくなった

砂に隠れるチンアナゴ

しかし今年の新型コロナウイルスの大流行に伴う外出規制や三密回避の観点から、観光地に足を運ぶ人の数が激減しました。

この影響は例外なく水族館にも及んでいるので、水族館に訪れる人がいなくなり、以前のような活気が失われています。休館という選択肢を取った水族館も多数ありました。

するとどうなるかというと、チンアナゴにとっての当たり前が「人がいる状態」から「人がいない状態」へと大きく変わります

そのため、今度は人を見つけた際に「外敵が来た」と認識されてしまうようになり、このコロナ禍では水槽に近付くとチンアナゴが砂の中に隠れるようになってしまいました。

この現象はコロナが収束するまでの一時的なもの

ですが安心してください。

この短期間でチンアナゴの「当たり前」が逆転したように、水族館に訪れる人の数が元に戻れば再びチンアナゴにとって「人がいる状態」が日常となります

そうなれば私たちは水槽に近付いても、これまでと同じように砂の中に隠れることなく顔を出した状態でいてくれるようになります。

実際、既に外出する人の数が増え始めている中で、砂の中に隠れるチンアナゴは少なくなってきています。

今後水族館のチンアナゴの行動が通常に戻っていくなかで、「チンアナゴは臆病な生き物であること」と「人間が近付いても隠れないのは水族館のチンアナゴだけ」ということを覚えておくと、よりチンアナゴとの触れ合いを楽しめるかもしれませんね。

チンアナゴを見るなら東京スカイツリータウンの「すみだ水族館」がおすすめ

「すみだ水族館」最寄駅

東京でチンアナゴが見られる水族館として人気が高いのは「すみだ水族館」です。

すみだ水族館でチンアナゴを展示している水槽の周りには、人だかりができていることもしばしば。

2020年3月1日からの臨時休館が要因ですみだ水族館のチンアナゴも砂に隠れるようになっていましたが、「チンアナゴ顔見せ祭り」の開催で以前のように人慣れさせる試みが成功し、元に戻りつつあるようです。

スカイツリータウン内にありアクセスも良好なので、どのような行動をとるか読めないチンアナゴを一度見に行ってみてはいかがでしょうか。もちろん、感染対策は入念に。

「すみだ水族館」公式サイトはこちら

 

ざっくりポイント
・本来チンアナゴはとても臆病な性格なので、人間が近付くだけですぐに砂の中に隠れてしまう
・水族館のチンアナゴは人がいる状態が当たり前なので、私たち人間を外敵と判断せず砂に隠れない
・コロナ禍で水族館の休館が増え、チンアナゴにとって人がいない状態が当たり前になってしまい、人間が近付くと砂の中に隠れるようになってしまった
・この現象はコロナが収束するまでの一時的なものなので、前のような行動に徐々に戻っていく
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