【三大カニの特徴】ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニの違いを解説

魚の雑学
この記事は約3分で読めます。

鍋やしゃぶしゃぶなどで親しまれているカニ。「食べていると無口になる」と言われているほど病みつきになる美味しさですよね。

その中でも「三大カニ」と呼ばれるズワイガニ、タラバガニ、毛ガニは聞いたことあっても違いが分からないという方が多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、三大カニの分類を整理して解説していきます。これを知って食べるカニは、また一味違った楽しみ方ができると思いますよ。

スポンサーリンク

「三大カニ」の整理

まずは三大ガニと、それに属する地域別のブランドを整理します。

ズワイガニ(旬:冬 11月~3月)
└松葉ガニ(山陰地方[鳥取・島根]で捕れたもの)
└越前ガニ(福井県で捕れたもの)
└加能ガニ(石川県で捕れたもの)
タラバガニ(旬:春 4月~6月 / 冬 11月~2月)
└外国産タラバガニ(9割程度)
└国産タラバガニ(北海道近海:1割程度)
毛ガニ(旬:地域によって異なる)
日本では北海道や岩手県でとれる

ズワイガニ

ズワイガニはカニの中でも冬の味覚の代表格として知られています。そのため、旬の時期は11月~3月上旬となっています。

ズワイガニの特徴は、地域別にブランド化されている点

松葉ガニや越前ガニなどよく聞く名前かと思いますが、松葉ガニは鳥取県や島根県で捕れたズワイガニ、越前ガニは福井県で捕れたズワイガニ、そして加能ガニは石川県で捕れたズワイガニです。このように、生息地や水揚げされた場所の違いはあれどどれも同じズワイガニということを覚えておきましょう

ズワイガニは国産と外国産が流通していますが、上記のように国産ズワイガニはブランド化されているため値段が高くなります。

しかし、ズワイガニは鮮度と共に味の劣化が早い特徴があるため、国産であれば鮮度が良くその分美味しくなるので、財布と相談しながらできれば国産を食べることをおすすめします。

タラバガニ

カニ缶としても広く親しまれているタラバガニ。気温が高くなると海の底から浅いところへと上がってくる習性があるため、4月頃から漁が始まります。また、特に美味しくなる旬が4月~6月頃の春と11月~2月頃の冬の二度あり、一年を通して楽しむことができます

日本に流通しているタラバガニのほとんどがオホーツク海などの国外から輸入されたものであり、その割合は9割以上。ただし、国産も外国産も値段や味に大きな違いはないため、どちらを選んでも問題はないとされています。

毛ガニ

体中を毛が覆っていることから見た通りの名前が付けられた毛ガニ。日本では岩手県や北海道、国外ではオホーツク海などで水揚げされます

また、旬の時期は捕れる地域によって異なるのが毛ガニの特徴。岩手県では12月~3月の冬、オホーツク海では4月~7月の春と夏、さらに北海道では各地で捕れる時期が異なるため一年を通してどこかで水揚げされています。

したがって、夏が旬の地域もあれば冬が旬の地域もあり、通販を利用すれば一年中旬の毛ガニを食べることができます。

タラバガニはカニではなくヤドカリの仲間

ここで面白いのが、三大カニの一角とされていますが、タラバガニはカニに分類されないということ。実はタラバガニは生物学上はヤドカリの仲間なのです。

大きな違いは足の本数。ズワイガニと毛ガニは左右で8本なのに対し、タラバガニは6本しかありません。厳密には後ろの2本が進化の過程で小さくなって腹側に隠れているのですが、ヤドカリも同じく後ろ足が進化の過程で小さくなっているので、同じ軌跡を歩んでいることが分かります。

しかし、分類はヤドカリになりますが、味はズワイガニや毛ガニに負けず劣らず。

十分美味しく食べることができるので、三大カニの一角でも違和感ないですね。

タイトルとURLをコピーしました