なぜ?日本で「猫は魚好き」となった理由を解説|海外との比較も

青魚を食べる猫 魚と猫
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「お魚くわえたドラ猫」という国民的アニメの歌にもある通り、日本では「猫は魚が好き」というイメージが定着しています。

確かに猫が魚を一匹丸ごとくわえているところは容易に想像することができますよね。

しかしこの「猫は魚が好き」という定説は日本国内でのみ浸透しており、海外における猫の好物は全く異なるものだということをご存知でしょうか。

日本人からすると信じ難いこちらの件について、本記事で深堀りしていきます。

イメージが定着しきっているなら「そうなの?」の連続です。ぜひ最後までご覧ください。

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・なぜ日本で「猫=魚好き」と定着したのか知りたい方
・海外では猫の好きな食べ物のイメージは何なのか知りたい方

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なぜ?日本で「猫は魚好き」という定説が根付いた理由

魚を狙う猫のイメージ

日本でのみ通用する「猫は魚好き」という定説は、なぜここまで浸透したのでしょうか?

ここで少し考えてみましょう。前述した通り、「魚をくわえている猫」は容易にイメージすることができますよね。しかし、実際に「魚をくわえた猫」を見たことがある方はどれほどいらっしゃるでしょうか。おそらく、実際に見たことがある人はそう多くないかと思います。

にもかかわらず、ここまで定着したのには何かしらの要因があるはずです。また、定着するための期間も相当長い年月かかっているでしょう。おそらく、ここ数十年で根付いたわけでもなさそうです。

そして探していくうちに、日本で「猫は魚好き」となった起源は江戸時代にあることが判明しました。

江戸時代までの日本の魚食文化

今では「肉」といえば牛肉・豚肉・鶏肉であり、当たり前のように食べる主流のタンパク質源です。

しかし、それが日本国内で当たり前になったのは明治時代以降であり、それまでは「肉」としての役割になっていたのは魚でした。特に日本は周りが海に囲まれた島国ということもあり、“魚食文化”は明治時代に入る前、つまり江戸時代までは日本人の食の中心でした

これにより日本各地には魚を生業とする漁師や魚屋が多く、日本の至るところで魚に触れる機会が少なくありませんでした。これは島国ならではの食文化であるといえるでしょう。

それでもなぜ「猫=魚」となったのかはまだ不明ですね。もう少し掘り下げます。

江戸時代に日本国内の猫の数を増大させた『生類憐みの令』

江戸時代の食の中心は魚だった中、当時の将軍「徳川綱吉」はある法令を出します。

それが『生類憐みの令』です。『生類憐みの令』とは、生きている動物の殺生を禁止する目的で発令されたものであり、犬をはじめ魚や虫などの命を奪う行為をすると処罰対象となっていました。

この中にはもちろん猫も含まれているため、『生類憐みの令』の発令以降、日本国内において猫の数が急速に増大しました。特に猫は繁殖能力が高いため、とりわけ増加率が高かったといわれています。

元々「魚」の文化が強かった江戸時代に、『生類憐みの令』をきっかけとして急速に増加した猫。これで、なぜ日本国内において「猫=魚」となったかを説明するキーワードが揃いました。

結論:「猫は魚好き」の起源は江戸時代にあり!

江戸時代に描かれた猫の浮世絵

結論を申し上げます。

日本において「猫は魚好き」というイメージが定着した理由、それは急速に数が増加したことによって餌を求めて活動する猫が増えたと同時に、魚食文化によりありふれていた魚の余りを食べている猫を見かける機会が増えたからです。おそらく、猫をかわいいと思っていた江戸時代の人々が、餌として魚を与えていたのでしょう。

特に猫は、離乳してから成長期にかけて食べていたものを生涯通じて好物として認識する傾向があります。一度イメージができると、魚食文化だった江戸時代を過ぎても、人々の間で「猫は魚が好き」という定説が引き継がれます。そしてどの時代でも猫には魚を与え、猫は好んで食べるようになり、それが繰り返されて今に至っているのです。

「猫=魚」というイメージが浸透したのは、島国である日本ならではということでした。

海外における猫の好物は何なのか?

日本において「猫は魚が好き」ということが定着しているように、海外でもその国の文化に応じた食べ物が猫の好物のイメージとして定着しています。

ここからは特色溢れる海外の猫の好物を紹介していきます。

アメリカでは「猫は生クリームが好き」

アメリカの生クリーム

アメリカでは「猫は生クリームが好き」と認識されています。

もともと猫はミルクをはじめとした乳製品が好物です。そのため、乳製品を原料とする生クリームが好きなのはうなずけますね。

一方で、生クリームは高カロリーな食べ物です。そのため、与え過ぎにより糖尿病になる猫がアメリカでは増えています。

おすすめとしては、猫の誕生日など何かしらの特別な日に、近年ブームの「ペットケーキ」として生クリームを乗せてあげることです。たまにであれば、糖尿病などの心配はありません。

その際にはカロリーやアレルギーの有無には注意をしてくださいね。

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スイスでは「猫はチーズが好き」

スイスチーズ

ヨーロッパの中心部に位置するスイスでは「猫はチーズが好き」と認識されています。

スイス料理といえばチーズフォンデュが有名ですよね。他にも、漫画のように穴が空いている「スイスチーズ」も世界中から人気を集めています。

このようにスイスではチーズ文化が根付いているため、猫にも与えるようになり「猫はチーズが好き」と定着しました。

前述した通り、猫は乳製品が好物です。ミルクを与えられて喜ぶ猫もいますよね。ですが、人向けの市販のチーズには添加物が多く含まれている場合があります。

もしチーズをあげるのであれば、猫用のチーズを与えてあげましょう。栄養も豊富に取れ、かつ喜んでくれるためおすすめですよ。ただし、アレルギー反応の有無には注意してくださいね。

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イタリアでは「猫はパスタが好き」

イタリアのパスタ

イタリアでは「猫はパスタが好き」と認識されています。

イタリアの主食といえばパスタですよね。キャットフードの原料に小麦粉が使われていることも多いため、猫は小麦粉が好きなのかもしれません。またパスタであれば、トッピングによって味を変えてあげられます。

一点、小麦粉やトッピングに関してアレルギーの有無は確認しましょう。問題なければ、猫のためにパスタを作ってあげるのも楽しそうですね。

その他、多くの国では「猫は肉が好き」

鶏肉ささみのイメージ

このように特色のある猫の好物がある国もありますが、多くの国では「猫は肉が好き」というのが定説です。ここでいう「肉」は、牛肉や鶏肉を指します。

特に鶏肉に関しては、猫の狩猟対象としてもメインとなるため、本能的に好物であるのは間違いありません。

例えば、執筆者の家で飼っている猫は「茹でたささみ」が大好物です。高タンパク・低カロリーなので、健康にも良いですよね。

まとめると、猫の好物として魚や乳製品、パスタなどがありますが、基本的には「猫は肉が好き」というイメージが世界各国では一般的ということになります。

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猫にもNGな魚の種類があるため注意しよう

猫が青魚を食べようとしている

最後に、猫に魚を与える際の注意点をお伝えします。

猫には全ての種類の魚を与えていいわけではありません。とりわけ、アジやサバ、イワシなど青魚に分類される魚はできるだけ食べさせないように注意してください。

青魚にはEPAやDHAが豊富であり、これらは「不飽和脂肪酸」という脂肪酸に該当します。人にとってはEPAやDHAは、血液をサラサラにする効果やコレステロールを低下させる効果など、体に良いとされます。

一方で、猫はEPAやDHAを含む「不飽和脂肪酸」を多く摂取すると、皮下脂肪が酸化・炎症を起こす「黄色脂肪症」が発症する可能性があります。炎症して黄色く変色した脂肪は、次第にかたくなり痛みを伴うようになります。

少量の青魚であればそう多く発症するわけではありません。しかし、リスクを少しでも避けるために猫に青魚を与えるのは避けるようにしましょう。

一方で、白身魚やマグロやカツオはおすすめです。特に白身魚は、栄養が豊富な上に低脂質で猫に最適といえるでしょう。

猫に魚を与える場合は、まずは白身魚を検討するといいかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

江戸時代以降、日本では「猫は魚が好き」というイメージが定着していますが、世界に目を向けるとパスタやチーズなど意外性のある食べ物が好物として認識されていて驚いた方もいらっしゃるかと思います。

国によって違いはあれど、日本では「猫=魚」で問題はありません。実際に猫は魚が好きですし、日本の文化にも浸透しきっています。

ただし、猫にはあげてはいけない魚があることも覚えておきましょう。迷ったら「白身魚」です。

これで「お魚くわえたドラ猫」を、より理解して口ずさむことができますね。

 

ざっくりポイント
・日本で「猫は魚が好き」というイメージが定着したのは江戸時代以降
・江戸時代に急速に数が増加したことによって餌を求めて活動する猫が増えたと同時に、魚食文化によりありふれていた魚の余りを食べている猫を見かける機会が増えたことが要因
・各国の「猫は◯◯が好き」
└アメリカでは「猫は生クリームが好き」
└スイスでは「猫はチーズが好き」
└イタリアでは「猫はパスタが好き」
└その他、一般的には「猫は肉が好き」
・猫は魚が好きだが、青魚を与える際には注意が必要
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