「かつおのハランボ」をご存知でしょうか。
広くは知られていないかつおの部位ですが、とある県ではたくさんの人が求めるほど美味しいと高い評価を獲得しています。
本記事では、そんな希少部位「かつおハランボ」に焦点を当てて解説します。
かつおのハランボとは
かつおのハランボとは、かつおのお腹の部分にあたる部位です。
マグロでいう脂がのった「トロ」や「大トロ」に当たり、一匹のかつおから一枚しか取れません。
かつおの個体によって変化はありますが、大体12cm~20cmのものが一般的です。
ハランボは高知県の県民食!
このようにハランボは全国的な知名度は低いですが、かつおの名産地である高知県では広く親しまれています。
高知県内の居酒屋や鮮魚店などでは当たり前にように取り扱われるくらいなので、まさに県民食といえるでしょう。
なぜ高知県でハランボが親しまれているのか?
ここで疑問が生じます。なぜ高知県ではかつおのハランボが親しまれているのでしょうか。
主に理由は2点あります。
1点目は、高知県内で取り扱うかつおは鮮度が高いからです。
ハランボは脂が多い部位なので、鮮度が落ちると独特の臭みを感じるようになります。ですが、高知県はかつおの鮮度が抜群に高いので、ハランボを美味しく食べることができるのです。
2点目は、かつおの無駄を少しでも無くしたいという文化があるからです。
高知県はかつお抜きでは語れません。いわば基幹産業ともいえるかつおなので、できるだけ無駄は無くしたいのが本音。そこでハランボも商品化することで、かつお一匹を最大限活用しているのです。
これらの理由から、高知県ではハランボ文化が浸透し、今では県外の方からも支持を集めるようになりました。
まさに高知県ならではの理由ですね。
ハランボの食べ方(塩焼き)
次に、ハランボの主な食べ方について解説します。
マグロのトロとは違い、かつおのハランボは刺身では食べません。
では、どのように調理して食べるのでしょうか。
ハランボの聖地、高知県内においてはハランボの一般的な食べ方は塩焼きです。
塩辛くなりすぎない程度に塩を振りかけ、あとは芯まで火を通せば完成。
新鮮かつ脂がのった大トロ部位なだけに、口の中でとろけます。
他にも「煮付け」にする場合もありますが、大多数がハランボを焼いて食べています。
初めてハランボを食べる場合には、塩焼きを選択すれば間違いないでしょう。
かつおのハランボを高知県内で食べるなら
高知県内では多くの場所でかつおのハランボを取り扱っているため、どこでも買えます。
しかしその中でも「高知県内でハランボを買うならここ!」という場所を2つピックアップして紹介します。
高知県に旅行に行く際は、ぜひ行ってみましょう。
久礼大正町市場【高知県中土佐町】
最もおすすめなのが、高知県中西部に位置する中土佐町内の観光名所『久礼大正町市場』です。
中土佐町久礼は高知県民がかつおを求めて訪れるほど、かつおが美味しい地域として有名です。ということはつまり、かつおのハランボも通常以上に美味しいということになります。
持ち帰り用に市場内にある鮮魚店で購入することもできますし、店員さんにお願いすれば塩焼きにして食堂で食べることもできます。※忙しい時期には要確認
また塩焼きやタレなど様々な味のハランボを串焼きで提供している店舗もあり、まさにかつおのハランボのメッカといえるでしょう。
かつおのハランボを求めて高知県を訪れるなら、久礼大正町市場は外せません。
ひろめ市場【高知県高知市】
高知県の観光名所として絶大な人気を誇る『ひろめ市場』でも、かつおのハランボは食べることができます。
提供している店が複数あるので、目についた店舗で購入できます
高知県を観光する際は、多くの場合ひろめ市場に行くかと思われます。その際は、ぜひかつおのハランボをお買い求めください。
かつおのハランボは通販で購入もおすすめ
「かつおのハランボは食べたいけど、高知県に行く予定がない…。」
その場合は、かつおのハランボを取り扱う通販サイトで購入することをおすすめします。
中でも、前述した久礼大正町市場でハランボ串を提供している『串焼きポン吉』は、高知県でも珍しいハランボに特化した通販サイトを開設しています。
さらに特筆すべき点は、「塩焼き」だけではなく「特製タレ味」のハランボ串や、高知の文化”藁焼き”を施したハランボ串も購入可能なこと。
ハランボの購入でお悩みなら『串焼きポン吉』で一度購入してみてはいかがでしょうか。
▶︎串焼きポン吉の公式通販サイトはこちら
本当に美味しいかつおのハランボはマグロのトロをも上回る!
かつおのハランボは、かつお自体の鮮度によって味が左右されるため、一概に「美味しい」とは言い切れません。
しかしここまで紹介した通り、高知県をはじめ鮮度にこだわったかつおのハランボであれば、マグロのトロをも上回るポテンシャルを持っています。
まだ食べたことがないという人は、ぜひ一度食べてみてくださいね。
(取材協力:山本鮮魚店【久礼大正町市場】)
・かつおのハランボ=かつおのお腹の部位
・高知県では広く親しまれた県民食
・高知県で人気の理由
└高知県内で取り扱うかつおは鮮度が高いから
└かつおの無駄を少しでも無くしたいという文化があるから
・塩焼きや煮付けにして食べるのが一般的
・高知県では久礼大正町市場かひろめ市場での購入がおすすめ