【クジラは魚ではない】哺乳類であるクジラと魚類の違いを解説

マッコウクジラ像 雑学
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クジラは海で生きており、見た目も魚に似ているので魚類の仲間と勘違いされやすいです。

しかしクジラは私たち人間と同じ哺乳類だということをご存知ですか?

本記事では、そんなクジラと魚類の違いを解説していきます。

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クジラの生態

クジラ

まずクジラの生態について、理解しておきましょう。

クジラとは哺乳類クジラ目に分類される海生哺乳類(海獣)で、その中でもヒゲクジラとハクジラの2グループに分けられます。

ヒゲクジラの特徴はクジラヒゲを有している点、ハクジラの特徴は私たち人間と同じように歯を有している点です。

また、よくイルカと混同されることもありますが厳密には違いはなく、ハクジラのうち体長4mよりも大きい個体をクジラ、小さい個体をイルカとして分けられることが多いです。

エサは基本的にイワシ・サバ・サンマなどの小魚を捕食します。オキアミの生息数が圧倒的に多いので、オキアミが主食になる場合もあります。

また世界最大の動物「シロナガスクジラ」もクジラの一種であるため、クジラは動物界でも体の大きい種族であるといえます。

※クジラも該当する海生哺乳類(海獣)について詳しく知りたい方は、「【海生哺乳類(海獣)とは】定義・種類・なぜ水中で生きられるのかを解説」をご覧ください。

クジラと魚類の違い

では本題に入ります。

クジラと魚類の違いは複数あるのですが、ここでは特に認識しておきべき相違点を紹介します。

①クジラは魚類ではなく哺乳類である

ホエールウォッチング

クジラは魚類ではなく哺乳類に属する生き物で、ここを理解していないことが「クジラ=魚」と誤った認識に繋がっている最も大きな要因です。

またこの違いが、これから紹介するクジラと魚類の違いの根本になるので、あらためて認識しておきましょう。

②クジラはエラ呼吸ではなく肺呼吸をする

クジラは哺乳類であるため、魚類のように水中でエラ呼吸をすることができません。

したがって、クジラは私たち人間と同じく肺呼吸で空気中から酸素を体内に取り込んでいます

そのため、クジラは定期的に水面に顔を出して呼吸をしなければなりませんが、一度酸素を取り込むと息を止めた状態で1時間以上潜水することができます

潜水後には水面に顔を出して、鼻に該当する背面の穴から息を勢いよく吹き出します。これが属に言う「クジラの潮吹き」です。

クジラは常に水中を泳いでいるので水の中で息をしているように見えるのも仕方ありませんが、定期的に空気中で肺呼吸をする点は魚類との大きな相違点です。

③クジラは卵生ではなく胎生で子育てをする

魚類の大多数は卵を産む「卵生」です。

対して哺乳類であるクジラは、私たち人間と同じように体内で子供を育てる「胎生」です。

さらに、出産した後は子供クジラは母親の母乳をのんで成長し、これも魚類にはない特徴です。

もちろん授乳も水中で行うのですが、肺呼吸をするクジラは息を止めた状態で母乳を飲むことはできません。

そこでまず水面まで上がっていき、母親クジラは乳首がある腹部を上に向けます。こうすることで子供クジラは鼻がある背中を水面から出すことができ、息をしながら母乳を飲めます。

これらを水中で行う点では海生哺乳類と陸上で生活している哺乳類とは違いますが、魚類にはない特徴であるため大きな相違点だといえます。

④クジラは変温動物ではなく恒温動物である

クジラの尻尾

魚類のほとんどが、周辺温度(水温)によって体内温度が変化する変温動物です。

対して哺乳類であるクジラは、水温によって体内温度が変化することなく一定値を保つことができる恒温動物で、大多数の哺乳類と同じ特徴を持ちます。

こちらもクジラが哺乳類である根拠にもなり、魚類との違いの一つです。

「海で生活しながら見た目も魚に似ている、それでも哺乳類」という不思議

ここまで読んでいただければ、クジラが哺乳類であることを疑う余地はありません。

ですが、なぜ陸上で生活できる哺乳類なのに、生活を海に求めたのかは未だに判明しておりません

「海で生活しながら見た目も魚に似ている、それでも哺乳類」と、一見あべこべに感じますが、未だ謎の多い生物の神秘を感じざるを得ませんね。

 

ざっくりポイント
クジラと魚類の大きな相違点は以下
①クジラは魚類ではなく哺乳類である
②クジラはエラ呼吸ではなく肺呼吸をする
③クジラは卵生ではなく胎生で子育てをする
④クジラは変温動物ではなく恒温動物である
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