【魚の名産地】寒ブリといえば富山県氷見市!氷見ぶりは現地で食べよう!

魚の名産地
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魚は有名な産地で食べるのが一番美味しいと感じたことはありませんか?

なぜそう感じるかというと、

・水揚げされたばかりの新鮮な魚が食べられるから
・「本場で食べている」という雰囲気によってより美味しく感じるから
・その地域の人々の舌は肥えており、美味しくない店や食べ方は淘汰されていくから

の三点が理由だと思います。

なので、当サイトを通してぜひみなさんに一番美味しい場所で魚を食べていただきたい。

こういう想いから始めた、日本の魚の名産地を紹介するシリーズ。

今回は、冬の魚の代表格「寒ブリ」を紹介します。

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寒ブリといえば富山県氷見市!

ブリの旬は脂のノリが良くなる12月~2月頃の冬で、この時期に捕れるブリは「寒ブリ」と呼ばれます。

寒ブリ自体は日本海側を中心に全国各地で水揚げされていますが、特に富山県氷見市が本場として知られています。

氷見市の寒ブリが美味しいと有名になったのは、立地が大きく関係しています。

ブリは回遊魚であるため一年中エサを求めて日本海側を周遊します。

そしてブリは冬の手前にエサをたくさん食べて脂を蓄えた状態で南下を始めるのですが、その際に能登半島にぶつかったブリが富山湾に入り込んで来るので、一番美味しい時期に富山湾でたくさん漁獲されます。

この恵まれた立地が功を奏し、富山県全体、特に氷見市が寒ブリの本場とされ始めました。

富山県とブリの関係

ここで、富山県とブリの関係を見ていきます。

実は富山県はブリの漁獲量が上位ではなく、平成29年度(2017年)のデータでは16位、シェア率では全体の1.5%にとどまっています。

一方で、ブリの消費量は上位を日本海側の県が占める中、その中でも富山県は2位の石川県に大きな差をつけて堂々の1位を獲得しています。

ここから、富山県のブリは本当に美味しいからこそ、他県へ卸すだけではなく地元民もブリを堪能していることが分かります。

むしろ漁獲量に対する消費量で見ると、富山県で漁獲されたブリの多くが地産地消されているのかもしれません。

ブランド紹介「氷見ブリ」

氷見で水揚げされたブリの中でも、ある基準を満たした寒ブリは「氷見ブリ」としてブランド化されます。

その基準とは、以下の4項目。
①氷見魚ブランド対策協議会が指定した期間に獲れたブリである
②富山湾の定置網で捕れたブリである
③氷見漁港で競られたブリである
④重さ6kg以上のブリである

①の期間とは『ひみ寒ぶり開始宣言』から『ひみ寒ぶり終了宣言』の間を指し、ブリの大きさ・形・漁獲量が一定水準を満たし始めた頃に、氷見魚ブランド対策協議会の判定委員会によって開始宣言が出されます。

このように、氷見ブリは厳い基準をクリアした寒ブリのみがブランドを名乗ることができるため、氷見ブリの名を冠したものは通常のブリよりもはるかに旨味を感じることができます。

氷見ブリの食べ方

氷見ブリは脂のノリが他のブリとは一線を画すので、より味わえる刺身とぶりしゃぶが最適です。

刺身

脂のノリが格別な氷見ブリは、まずは刺身で食べることをおすすめします。

醤油に付けた途端に脂が表面に浮くほど濃厚で、「口に入れた瞬間に溶ける」と表現されることもしばしば。

養殖のブリも美味しいと言われますが、本来の味を楽しめるという点でも生の刺身はぜひ味わってみてください。

ぶりしゃぶ

ブリの食べ方としてしゃぶしゃぶは有名ですが、氷見ブリのしゃぶしゃぶは一味違います。

サっと湯に通すだけの手間で、厳しい基準をクリアした氷見ブリ特有の甘みが際立ち、生の刺身とは違う味わいを感じられます。

少し高価格にはなりますが、ぶりしゃぶを含むコースを提供する店も氷見市には多くあるので、一度食べてみてはいかがでしょうか。

財布に優しく氷見市で寒ブリを楽しむならここ!

氷見市には寒ブリを提供している飲食店が多く営業しています。

一方で、多いからこそどの店が良いか迷ってしまうし、何より氷見ブリは高級食材なので予算の問題も出てきます。

そこで、気軽に足を運べて氷見ブリを楽しめるおすすめを場所を紹介します。

ひみ番屋街

ひみ番屋街はJR氷見駅から徒歩20分の場所に位置する、氷見市の道の駅です。

漁師の作業場のことを「番屋」といいますが、ひみ番屋街は文字通り「番屋」をイメージしてつくられています。

建物内には飲食店が入っており、寒ブリの時期であれば氷見ブリの丼や寿司を食べることができます。

また、鮮魚店も営業しているため、氷見ブリを購入して持ち帰ることも可能です。

他にも、氷見カレーや氷見うどんなどの氷見市の名物は全てここにそろっているため、寒ブリ以外のグルメも楽しむことができ、氷見市でも人気のスポットとなっています。

魚市場食堂

氷見市の漁業を支えている氷見漁港の2階に店舗を構えているのが「魚市場食堂」です。

魚市場食堂の特徴はなんといっても魚の鮮度の良さ。

氷見漁港内に店舗があり、競りを終えた直後の魚を新鮮なまま提供することができるため、氷見市内でも一番の鮮度の良い魚を味わえます。

さらに氷見ブリの刺身はもちろん、ぶりしゃぶやブリ丼も注文することができるため、氷見ブリの人気メニューは魚市場食堂で網羅することができます。

お値段もお手ごろなので、氷見市に立ち寄った際には足を運ばない理由はありません。

おすすめの時期

おすすめの時期はもちろん、氷見ブリが食べられる12月~2月頃です。

それ以外の時期だと時期外になってしまうので、氷見ブリと冠した生の寒ブリを食べることができません。

北陸なので非常に寒い時期になりますが、それを加味しても足を運ぶ価値が氷見ブリにはあるので、一度現地で食べてみてください。

これまでのブリの概念が崩れるほどの衝撃を受けるかもしれませんよ。

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