旅行やデートに最適な施設「水族館」。
本記事では、そんな水族館で使える雑学・豆知識を紹介します。
①水族館自体の雑学
②水族館で飼育されている魚の雑学
③水族館で飼育されている魚以外の生き物の雑学
の三部構成でお届けします!
・デート前や旅行前に水族館に関する雑学を勉強しておきたい方
水族館自体の雑学
まずは”水族館自体”に関する雑学・豆知識を紹介していきます。
水族館まで魚を連れてくる方法
水族館で生まれ育った魚は、水族館が生まれ故郷となるため海や川から運んでくる必要はありません。
一方で、それ自体が珍しい魚や新しく水族館を開設した時には、水族館の外から魚を連れてくる必要があります。
では一体、どのようにして水族館まで運んでくるのでしょうか。
まず漁師さんなどから魚を提供してもらい、水族館に運び込む方法があります。
漁師さんは常に魚と接する仕事のため、多種多様な魚を釣り上げる機会があります。そのため、漁師さんに魚の捕獲を依頼することは至極合理的な選択と言えます。
「この魚はこの漁師さんに頼む」という、人気の高い漁師さんも全国にいるとか、いないとか。
他には、水族館の職員が直接捕獲しに行くこともあります。この場合も、漁師さんに協力してもらって船を出す場合もあります。
また、他の水族館から魚を取り寄せる方法もあります。この場合は、多くが交換という形をとるようです。
水族館は魚がいて成り立つもの。珍しい魚を展示することは水族館の人気にも繋がるため、どのような方法で魚を運び込むかは重要なのです。
水族館の中が暗い理由
水族館の中って、照明が暗く設定されていることが多いですよね。
このように暗くしているのには、主に3つの理由があります。
1つ目の理由が、雰囲気をつくるため。薄暗くすることで、日常から乖離した空間を演出しています。
2つ目の理由が、水槽の中をきれいに見えるようにするため。水槽内を明るく、水槽外を暗くすることで、水槽の中が細かいところまで鮮明に見えるようにしています。
そして意外と知られていない3点目の理由が、魚側から私たちを見えないようにするためです。
水族館は水槽に特殊なガラスを使っていることが多く、水槽の光が反射して真っ黒になるようにしています。そうすることで、魚たちが怯えて逃げることもありませんし、ストレスを抱えることもありません。
水族館が暗いのは、私たちだけではなく魚にも配慮しているということですね。
日本最古の水族館はどこ?
日本は150以上の水族館を有する”水族館大国”で、人口当たりの水族館の数は世界一といわれています。
そんな日本で一番最初にできた水族館は、富山県魚津市にある「魚津水族館」です。
開館したのはなんと大正時代!2013年に創立100周年を迎えています。
水族館で飼育されている魚の雑学
ここからは、水族館でよく飼育されている”魚”に関する雑学を紹介していきます。
一緒に行く人に驚いてもらうためには、このパートを抑えておきましょう。
飼育されているサメが他の魚を食べないのはなぜ?
サメといえば人をも襲う凶暴なイメージがありますが、水族館では他の魚を食べず共生できています。
これは、エサをお腹いっぱい与えられているので他の魚を食べる必要がないからです。
一方で仮にエサを与えないまま放置しておくと、サメも生きていくために他の魚を捕食せざるを得ません。
マグロやカツオが泳ぎ続けるのはなぜ?
マグロやカツオはいつ見ても泳いでいる忙しい魚ですが、泳ぎ続ける理由は泳ぎを止めると死んでしまうからです。
マグロやカツオはエラ呼吸ができないため、泳ぎながら口から酸素を取り込む「ラムジュート換水法」という呼吸をしています。
つまり泳ぎを辞めてしまうと呼吸ができないため、生まれると同時に泳ぎ続けなければならない宿命にあるのです。
クマノミがイソギンチャクの毒にやられないのはなぜ?
ディズニー映画『ファインディング・ニモ」で有名なクマノミは、毒をもつイソギンチャクの中に身を潜めて生活します。
クマノミが毒にやられない理由は、クマノミがまとっている特殊な粘膜で身を守っているからです。
具体的には、「その粘膜は高いマグネシウム濃度で構成されており、イソギンチャクは低いマグネシウム濃度のみを対象に発射する…」といった理由がありますが、本記事ではこれは割愛。
クマノミは面白い性転換の仕組みを持っている?
クマノミは魚類によく見られる性転換をする魚ですが、クマノミの性転換は少し仕組みが異なります。
クマノミは集団行動をする魚ですが、その中の1番大きいクマノミだけがオスからメスになり、2番目に大きいクマノミがオスの役割を担います。3番目以降のクマノミはオスにもメスにもならず、繁殖活動も行いません。
こうすることで、最も体力のあるクマノミが子孫を残していけることになるのですが、3番目以降のクマノミが可哀想でなりません。
イワシが群れで渦をつくるのはなぜ?
大きい水槽を有する水族館であれば、壮大な渦をつくるイワシの群れは見応えがあります。
なぜ渦ができるかというと、群れで行動するイワシは泳ぐ方向が決まっているからです。
左向きか右向きかが決まれば、あとは大漁のイワシが列をなして泳ぐので、渦が出来上がります。
ハリセンボンの針の本数は1,000本以下?
膨らんだ姿がかわいいことから、小さい子供や女性の方に人気の高いハリセンボン。
漢字表記では「針千本」となりますが、実は針は350本~400本ほどしかありません。
名前に惑わされる魚No.1は、ハリセンボンで決まりですね。
マンボウがたらこ唇なのは水族館だけ?
マンボウといえば、かわいいたらこ唇が特徴的です。
しかし、唇がたらこなのは水族館で飼育されているマンボウだけなんです。
水槽のガラスに唇をこすってしまうから、腫れてしまってたらこ唇になるのだとか。
可哀想ではありますが、むしろどんくさいところがかわいいですね。
クラゲには脳も心臓も血管もない?
生き物といえば、脳があって心臓があって血が巡っていて…というイメージがありますが、クラゲには脳も心臓も血管もありません。
それもそのはず、クラゲの体は約95%が水分で構成されています。
様々な色のライトでクラゲを照らすアートを開催する水族館もありますが、ほとんど水分のクラゲだからこそできる技ですね。
水族館で飼育されている魚以外の生き物の雑学
次に、水族館でよく飼育されている”魚以外の生き物”に関する雑学を紹介していきます。
小さな子供や女性人気が高いエリアで展示されていることも多いので、しっかり覚えておきましょう。
イルカ・シャチは魚ではない?
水族館のイルカショーなどで人気の高いイルカやシャチは、見た目は魚ですが魚類ではなく、我々人間とおなじ哺乳類に分類されることをご存知でしょうか。
基本水の中で生息している哺乳類のことを、海生哺乳類(海獣)といい、イルカやシャチの他にはアシカやラッコ、マナティーなどが該当します。
水族館でショーを行えるほど頭が良いのは、私たちと同じ哺乳類だからかもしれません。
イルカとシャチの違いとは?
イルカやシャチは見た目がそっくりですよね。
それもそのはず、イルカとシャチは同じ生き物だからです。
同様にクジラも同じ生き物ですが、その違いは体の大きさだけ。それ以外は同じ「クジラ類」に該当します。
臆病なチンアナゴの習性
チンアナゴはとても臆病な性格なので、本来人がいるところでは顔をだしません。
ではなぜ水族館のチンアナゴは顔を出しているかというと、単に人に慣れてしまっているからです。
逆に、人がいない場所に数日置いた後に人と顔を合わせると、すぐに隠れてしまいます。
ペンギンが近寄ってくる裏技とは?
水族館で大人気のペンギンが近寄ってくる裏技をご存知でしょうか。
その裏技とは、飼育員さんと似た服を着ていくことです。
そうすることで「餌を貰える」と勘違いして、近寄ってくる可能性が高くなります。少し勇気がいる裏技ですが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでの雑学・豆知識を抑えておくと、水族館内の魚に関しては詳しいと太鼓判を押しても問題ありません。
せっかく世界一の水族館大国に住んでいるのです。
ぜひ旅行やデートの際には水族館に行き、これらの雑学とともに楽しんでくださいね。