【魚の名産地まとめ】都道府県ごとの有名な海鮮を一覧で紹介!

魚の名産地 魚の雑学
この記事は約17分で読めます。

一番の名産地で食べる魚は、他の追随を許さないくらい格別です。

そこで本記事では「この魚といえばこの地域」といった、てっぱんの名産地をまとめました。

魚の名産地を覚えたい方はぜひご活用ください。

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  1. マグロの名産地:青森県大間町
    1. マグロといえば青森県大間町
    2. 大間町のブランド「大間まぐろ」
    3. 大間まぐろの食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 大間町以外のマグロ産地
  2. カツオの名産地:高知県
    1. カツオといえば高知県
    2. 高知県のカツオの食べ方
    3. おすすめの時期
    4. 高知県以外のカツオ産地
  3. ブリの名産地:富山県氷見市
    1. ブリといえば富山県氷見市
    2. 氷見市のブランド「氷見ぶり」
    3. 氷見ぶりの食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 富山県氷見市以外のブリ産地
  4. サバの名産地:大分県佐賀関
    1. サバといえば大分県佐賀関
    2. 大分県佐賀関のブランド「関サバ」
    3. 関サバの食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 佐賀関以外のサバ産地
  5. フグの名産地:山口県下関市
    1. フグといえば山口県下関市
    2. 下関市のブランド「下関ふく」
    3. 下関ふくの食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 山口県下関市以外のフグの産地
  6. あんこうの名産地:茨城県
    1. あんこうといえば茨城県
    2. 茨城県のブランド「茨城あんこう」
    3. 茨城県のあんこうの食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 茨城県以外のあんこう産地
  7. 養殖真鯛の名産地:愛媛県
    1. 養殖真鯛といえば愛媛県
    2. 愛媛県のブランド「愛鯛」
    3. 愛媛県の真鯛の食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 愛媛県以外の真鯛産地
  8. カンパチの名産地:鹿児島県
    1. カンパチといえば鹿児島県
    2. 鹿児島県のカンパチブランド
    3. 鹿児島県のカンパチの食べ方
    4. おすすめの時期
    5. 鹿児島県以外のカンパチ産地
  9. 魚の名産地まとめ

マグロの名産地:青森県大間町

青森県大間崎

マグロといえば青森県大間町

マグロの本場といえば、本州最北端に位置する青森県大間町(以下、大間町)です。

太平洋・日本海・津軽海峡の3つの海流が混ざる海に面する大間町は、その立地の良さから海産物で有名。

その中でも、マグロは全国屈指の名産地として確固たる地位を築いています。

加えて、大間町を舞台とするNHK連続テレビ小説『私の青空』が放映されたことも相まって、「マグロの名産地=大間町」というイメージが定着していきました。

大間町のブランド「大間まぐろ」

大間町の沖でとれた天然本マグロは「大間まぐろ」としてブランド化されています。

大間まぐろ、別名「黒いダイヤ」は最高級のマグロのブランドに位置付けられ、2019年には1匹3億3360万円という歴代最高価格で競り落とされました。

北上してきた最も大きい状態のマグロを一本釣りと延縄で漁獲し、それを徹底した管理で品質を保ちます。

大間まぐろが全国から高い人気を誇るのは、恵まれた海域で釣れたものを厳格な管理で質を守っているからこそなのです。

大間まぐろの食べ方

大間まぐろの海鮮丼

そんな大間まぐろを食べるなら、素材の味を一番楽しめる寿司や刺身、海鮮丼で食べるのが一番です。

どちらも高価格帯であるので簡単に手は出せませんが、現地であればより安く提供する飲食店もあります。

特に寿司はチェーン店では決して出せないレベルのものなので、一度食べると価値観が変わるほど。

ぜひ一度、大間まぐろを「生」で食べてみてはいかがでしょうか。

おすすめの時期

大間まぐろを求めて大間町を訪れるなら、12月〜1月の真冬の時期をおすすめします。

マグロはエサを求めて北上する回遊魚であるため、冬に旬を迎え脂のノリが他の季節とは格段に違います。

本州最北端ということもあり厳しい寒さではありますが、それ以上の価値があると思いますよ。

大間町以外のマグロ産地

大間町に加えて、マグロは静岡県焼津市・神奈川県三浦市三崎・宮崎県・高知県など、全国各地に産地があります。

マグロが回遊魚ということもありますが、近海で質の高いマグロがとれるのは日本の立地の良さあってこそです。

日本全国に産地があるからこそ、通販で購入するハードルも下がります。色んな産地の食べ比べも面白いかもしれませんね。

※より詳細なマグロと大間町の関係を知りたい方は「【魚の名産地】マグロといえば青森県大間町!最高級ブランド「大間まぐろ」は必食!」をご覧ください。

【魚の名産地】マグロといえば青森県大間町!最高級ブランド「大間まぐろ」は必食!
魚は有名な産地で食べるのが一番美味しいと感じたことはありませんか? なぜそう感じるかというと、 ・水揚げされたばかりの新鮮な魚が食べられるから ・「本場で食べている」という雰囲気によってより美味しく感じるから ・その地域の人...

カツオの名産地:高知県

高知県の桂浜

カツオといえば高知県

カツオの本場といえば、『土佐の一本釣り』でも有名な高知県です。

豊富な海産物を誇る黒潮が流れる太平洋に面した高知県は、漁業な盛んな地域。

その中でもカツオは県魚に指定するほど県民に浸透しており、カツオの消費量ランキングでも堂々の1位を獲得しています。

カツオは鮮度の良さが味に直結する魚なので、捕れたてのカツオを本場高知県で食べると他の地域のカツオが食べられなくなるほど質が高いと言われています。

高知県のカツオの食べ方

高知県 かつおのタタキ

そんなカツオを高知県で食べるなら、やはり名物「藁焼きたたき」がおすすめです。

高知県では鮮度抜群のカツオを豪快に藁であぶり、タレや塩を付けて食べるのがてっぱん。藁の香りはバーナーであぶったものとは格が違います。

高知県では「ひろめ市場(高知市)」や「久礼大正町市場(中土佐町)」の他、藁焼きたたきを提供する飲食店や市場は多数あります。

洗練された藁焼きたたきは、高知県を訪れるなら必食です。

おすすめの時期

カツオを食べるために高知県を訪れるなら、カツオが旬を迎える春(4月上旬~6月頃)か秋(8月下旬~10月頃)をおすすめします。

春には「初鰹」秋には「戻り鰹」と呼ばれる、味や脂のノリが全く異なるカツオを楽しむことができます。

この時期はカツオを求める観光客で賑わうこともあり、ぜひカツオが旬の春か秋を狙ってみてはいかがでしょうか。

※初鰹と戻り鰹の違いについては「【初鰹と戻り鰹の違い】それぞれの旬・味・栄養・おすすめの食べ方を解説!」で詳しく解説しています。

初鰹と戻り鰹の違いを解説!同じ魚で何が異なるのか?
かつおには「初鰹」と「戻り鰹」という2つの旬の時期があります。しかし、それぞれの違いを理解している方は少ないのではないでしょうか。そこで本記事では、初鰹と戻り鰹の違いについて、旬の時期・味・見た目・栄養価の観点から解説します。

高知県以外のカツオ産地

高知県の他にも、カツオは静岡県焼津市・宮城県気仙沼市・三重県・宮崎県なども漁獲量が多く有名な産地です。

それぞれ漁獲量ランキングでも上位を占める地域で、生・冷凍問わず多くのカツオが水揚げされています。

高知県を筆頭にその他の地域でも美味しいカツオは食べることができるので、ぜひ訪れてください。

※より詳細なカツオと高知県の関係を知りたい方は「【魚の名産地】カツオといえば高知県!本場の藁焼きタタキは必食です!」をご覧ください。

カツオの名産地といえば高知県!漁獲量と消費量は全国1位?
カツオの本場であり、全国の中でも筆頭名産地といえば高知県です。伝統の漁法「土佐の一本釣り」で漁獲されるカツオは絶品で、旬の時期には全国からその味を求めて観光客が訪れるほど。そんな高知県とカツオの関係について、本記事でまとめました。ぜひご覧ください。

ブリの名産地:富山県氷見市

氷見市の街並み

ブリといえば富山県氷見市

ブリの本場といえば、富山湾に面する富山県氷見市(以下、氷見市)です。

ブリはマグロやカツオと同じ回遊魚であり、冬にかけて日本海側を九州方面に南下を始めます。

この時期のブリはエサを豊富に食べて脂がノッた状態で、幸いなことに日本海に突き出た能登半島にぶつかったブリが富山湾に流れ込んできます。

その美味しい状態のブリを水揚げできる最高の立地にある富山県氷見市は、全国でも名の知れたブリの名産地となっていきました。

※富山湾とブリの関係は「【富山湾と氷見ブリ】なぜ富山県の寒ブリが有名になったのか?」を参照ください。

【富山湾と氷見ブリ】なぜ富山県の寒ブリが有名になったのか?
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氷見市のブランド「氷見ぶり」

氷見港で水揚げされたブリの中で、一定の基準をクリアしたブリは「氷見ぶり」としてブランド化されています。

その基準は、下記の項目4つです。

・氷見魚ブランド対策協議会が指定した期間に獲れたブリであること
・富山湾の定置網で捕れたブリであること
・氷見漁港で競られたブリであること
・重さ6kg以上のブリであること

このように厳しい基準ではありますが、これをクリアしたブリのみが「氷見ぶり」として名乗ることができるので、間違いない味を保証できるのです。

氷見ぶりの食べ方

氷見ぶりの刺身

氷見ぶりは脂のノリを楽しめるように、刺身かブリしゃぶをおすすめします。

刺身は醤油に付けたら脂が浮き、口に入れた瞬間文字通り溶けてしまうほど濃厚です。

ブリしゃぶはサッと湯に通すだけで構いません。こちらは刺身とはまた違う味わいを感じることができます。

ぜひ氷見ぶりは、刺身とブリしゃぶの2パターンを楽しんでください。

おすすめの時期

氷見ぶりは『ひみ寒ぶり開始宣言』から『ひみ寒ぶり終了宣言』の間に捕れるぶりのことを指し、その期間は11月下旬頃~2月上旬頃です。

そのため、氷見市にブリを食べに行くなら冬がおすすめ。この時期のぶりは「ひみ寒ぶり」と呼ばれ絶品です。

旬の氷見ぶりは他のブリとは一線を画すので、最上級のブリを求めるなら冬以外の選択肢はありません。

富山県氷見市以外のブリ産地

氷見市以外のブリの産地は、長崎県・石川県・島根県など日本海側の県に集まっています。

太平洋側では千葉県や茨城県なども有名な産地で、広い範囲でブリが水揚げされていることが分かります。

それでもブリの消費量は氷見ぶりを有する富山県が断トツで1位となっているので、ブリは富山県民にとって欠かすことのできないものとなっているのでしょうね。

※より詳細なブリと氷見市の関係を知りたい方は「【魚の名産地】寒ブリといえば富山県氷見市!氷見ぶりは現地で食べよう!」をご覧ください。

【魚の名産地】寒ブリといえば富山県氷見市!氷見ぶりは現地で食べよう!
魚は有名な産地で食べるのが一番美味しいと感じたことはありませんか? なぜそう感じるかというと、 ・水揚げされたばかりの新鮮な魚が食べられるから ・「本場で食べている」という雰囲気によってより美味しく感じるから ・その地域の人...
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サバの名産地:大分県佐賀関

佐賀関・豊予海峡

サバといえば大分県佐賀関

サバの名産地といえば、大分県大分市の東部に位置する佐賀関です。

佐賀関は豊富な海鮮が捕れる豊後水道に突き出た「佐賀関半島」の先端に位置しており、海の幸に恵まれています。

特にサバは全国でもトップクラスに知名度があり、各地からサバを食べるために訪れる人がいるほどです。

大分県佐賀関のブランド「関サバ」

漁業協同組合佐賀関支店に認定された漁師によって佐賀関の沖で一本釣りされたサバは、「関サバ」としてブランド化されています。

サバは巻き網などで大量に漁獲することが一般的ですが、関サバは1匹1匹を釣り上げる「一本釣り」を採用しているため、傷付けることなく質を保った水揚げが可能です。

また佐賀関の沖は瀬戸内海と太平洋の海が混ざり合う潮流の速い水域なので、サバの身が引き締まった状態に育ちます。

さらに関サバは漁師が全ての個体を活け締めしており、鮮度が良い状態で市場に卸すことができます。

このような条件下で食卓に届く関サバは、日本のサバブランドの中でも群を抜いて高い人気を誇るブランドとなりました。

関サバの食べ方

関サバのお造り
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2843/

関サバを食べるなら、刺身を最もおすすめします。

本来サバは傷みが早い魚なので、刺身で食べる機会はそう多くありません。

しかし関サバは高品質な状態を保っているので、刺身で食べることができます。

現地であれば「姿造り」も名物なので、大分県名産のカボスと合わせて食べてもいいかもしれませんね。

おすすめの時期

関サバを食べるために佐賀関を訪れるなら、旬を迎える10月下旬から水温が高くなる3月までの寒い時期が適切。この時期の関サバは身が引き締まった状態で脂がノっています。

加えて、毎年3月中旬には佐賀関で「関あじ関さば祭り」が開催されており、関サバはもちろん関アジやクロメなども楽しめます。

まずは旬の時期である10月下旬~3月を狙い、タイミングが合えば「関あじ関さば祭り」に参加できるようにするのはいかがでしょうか。

佐賀関以外のサバ産地

サバは日本各地で水揚げがされている魚ですが、水揚げ量では茨城県・長崎県などが上位です。

またその他のサバブランドとしては、宮城県石巻市のマサバ「金華サバ」や高知県土佐清水市のゴマサバ「清水サバ」が有名です。

それでもサバのブランドの中では「関サバ」は筆頭クラスなので、高級魚ではありますが一度食べることをおすすめします。

※より詳細なサバと佐賀関の関係を知りたい方は「【魚の名産地】サバといえば大分県佐賀関!関サバの刺身は絶品です!」をご覧ください。

真サバの名産地といえば大分県佐賀関|その他に有名な県はどこ?
サバの筆頭名産地といえば、ブランド「関サバ」を有する大分県佐賀関です。では、なぜ「関サバ」は他の地域に差をつけて有名になったのでしょうか。また、大分県佐賀関以外にサバの名産地はどこが該当するのでしょうか。本記事ではこちらについて解説していきます。

フグの名産地:山口県下関市

下関市

フグといえば山口県下関市

フグの名産地といえば県魚にフグを指定し、日本で初めてフグ食が解禁された山口県です。

さらにその中でも、日本でただ1つのフグ専門卸売市場である「南風泊市場」を有する下関市は、山口県内でもフグの本場として知られています。

現在、南風泊市場はフグ取扱量全国1位の魚市場であり、フグの代表格「トラフグ」をはじめ多くの天然・養殖のフグが全国から集まります。

さらに下関市にとってフグは「福を呼び込む存在」であるので、市内ではフグのことを「ふく」と呼ぶ文化があるほど。

フグの流通の要として大きな役割を持つ下関市は、まさにフグの本場と言えます。

下関市のブランド「下関ふく」

特定の基準をクリアした下関市のトラフグは、「下関ふく」としてブランド化されています。

その基準は、下記の項目3つです。

・下関市の南風泊市場に入荷した天然・養殖のトラフグであること
・移送時のストレス軽減・老廃物の排出などを経て身を引き締めることを目的とした「活魚水槽」で1~4日間生かし選別されたトラフグであること
・資格を有するふぐ処理師が「みがき」処理をしているトラフグであること

特に「活魚水槽」の中でトラフグを選別する過程と、プロが「みがき」処理をしている点で、その他のトラフグよりも質が高いのが特徴です。

下関市はこの「下関ふく」のブランド化に成功したことで、より一層名産地としての確固たる地位を確立しました。

下関ふくの食べ方

ふぐ刺し

下関ふくを食べるなら、ふぐ刺しとふくちりが王道です。

ふぐ刺しは高級料理で簡単に手は出せないかもしれませんが、あの弾力のある刺身は一度味わってみるべきです。

ふくちりはフグの切り身と野菜を一緒に煮込む鍋料理のことで、下関市でも人気の高いフグ料理です。

どちらも下関市では提供する飲食店が多く、加えて通販でも購入できるのでぜひ食べてみてください。

おすすめの時期

フグを食べるために下関市を訪れるなら、12月~2月頃の寒い時期がおすすめです。

フグは白子が大きくなる真冬の時期が最も美味しいとされる魚で、南風泊市場の初競りも寒くなる季節以降に始まります。

鍋料理であるふくちりも寒い時期にぴったりなので、この時期を狙って行くといいですよ。

山口県下関市以外のフグの産地

下関市以外の産地としては、石川県・福岡県・富山県・新潟県などの日本海側と四国(香川県・愛媛県)が有名です。

これらは天然フグの漁獲量が多い地域ですが、最終的にフグの集積地である下関市に集まってきます。

この点でもフグのハブ的役割を有する下関市は、やはり全国でも類を見ないフグの本場といえるでしょう。

※より詳細なフグと下関市の関係を知りたい方は「【魚の名産地】フグといえば山口県下関市!なぜフグの本場と呼ばれ始めたのか?」をご覧ください。

ふぐの名産地といえば山口県下関市!その他に有名な県はどこ?
日本におけるふぐの筆頭名産地といえば山口県下関市で「下関ふく」はふぐの代表的なブランドです。加えて日本海側の県や淡路島など、意外な地域にもふぐの産地は点在します。本記事では日本のふぐ産地を徹底解説しています。ぜひご覧ください。

あんこうの名産地:茨城県

茨城県大洗マリンタワー

あんこうといえば茨城県

「西のフグ・東のあんこう」とも称される中で、あんこうの本場といえば茨城県です。

茨城県のあんこうは伝統の技「吊るし切り」でも名が知られており、そのパフォーマンスは必見。

県内全域であんこうが産地となっていますが、特に北茨城市平潟町・大洗市・日立市・ひたちなか市・水戸市などが有名です。

茨城県のブランド「茨城あんこう」

特定の基準をクリアした茨城県産のあんこうは、「茨城あんこう」としてブランド化されています。

その基準は、下記の項目3つです。

・2kg以上の個体のもの
・県内の5トン以上の船底びき網漁業者によって漁獲されているもの
・魚体の傷が体表面の1割以下であるもの

このような基準をクリアした個体を、さらに徹底した管理下に置く「茨城あんこう」は、質の高いあんこうとして高い人気を誇ります。

茨城県のあんこうの食べ方

あんこう鍋

そんなあんこうを茨城県で食べるなら「どぶ汁」と「あんこう鍋」がおすすめです。

どぶ汁はあんこうの可食部位と野菜から出た水分だけで調理する、地元漁師が創った漁師めしです。インパクトのあるコクの強さは、県民にとってなくてはならない味として浸透しています。

あんこう鍋は茨城県を代表する郷土料理のひとつで、あんこうと野菜をスープで煮込んだ料理です。県内では醬油ベースか味噌ベースのスープが一般的ですが、提供する地域や飲食店で味が異なるため、何度も楽しむことができます。

上記2つは、茨城県を訪れた際にはぜひ食べてみてください。

おすすめの時期

あんこうを食べるために茨城県を訪れるなら、11月下旬~3月上旬の冬がおすすめです。

あんこうは冬に旬を迎える魚で、あんこうの肝(あんきも)も春の産卵に備えて肥大化し、より美味しくなります。

また、毎年11月に「大洗あんこう祭り」というイベントも開催されており、こちらも合わせて楽しむことができます。

あんこうを求めて訪問するなら、寒い時期を狙いましょう。

茨城県以外のあんこう産地

茨城県以外の産地としては、東日本では福島県いわき市や千葉県銚子市、西日本では山口県下関市や島根県浜田市などが有名です。

その中でもやはり、「東のあんこう」を冠する茨城県と福島県が名産地として高い人気があります。

※より詳細なあんこうと茨城県の関係を知りたい方は「【魚の名産地】あんこうといえば茨城県!「あんこう鍋」や「どぶ汁」は必食!」をご覧ください。

【魚の名産地】あんこうといえば茨城県!「あんこう鍋」や「どぶ汁」は必食!
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養殖真鯛の名産地:愛媛県

愛媛県宇和海

養殖真鯛といえば愛媛県

養殖真鯛との名産地といえば、生産量日本一を誇る愛媛県です。

愛媛県の真鯛生産量は日本の50%以上を占めており、流通している養殖真鯛の2匹に1匹は愛媛県が生産しているものとなります。

さらに生産量日本一は1990年から維持し続けており、県魚に真鯛を指定するほど浸透しています。

愛媛県のブランド「愛鯛」

愛媛県で生産される真鯛の中でも、宇和海の養殖場で育てられた真鯛は「愛鯛(あいたい)」としてブランド化されています。

愛鯛はエサにビタミン・ミネラル群・タンパク質・脂質を適切なバランスで配合した専用飼料を使用しています。結果、鮮度の落ちを通常の養殖真鯛よりも約30%防ぐことができ、全国に鮮度の良い真鯛を供給することが可能となっています。

また、愛鯛は専用のいけすで通常よりも10%ほど飼育数を少なくしているので、ストレス軽減につながり無駄な投薬削減に成功しています。

加えて、出荷時には全ての個体を確認・選別し、見た目も上質な真鯛のみを出荷するよう徹底しています。

これらの養殖・出荷体制に基づいて愛鯛は流通するので、通常の養殖真鯛よみも高品質なのが特徴です。

愛媛県の真鯛の食べ方

松山鯛めし

愛媛県で真鯛を食べるなら、郷土料理「鯛めし」と「鯛そうめん」がおすすめです。

鯛めしは、同じ愛媛県内でも「松山鯛めし」と「宇和島鯛めし」の2種類があります。

松山鯛めしは醤油やだしなどで鯛とご飯を炊き込むのが特徴なのに対し、宇和島鯛めしは鯛の刺身と薬味を乗せたご飯に生卵と醤油ベースのだしをかけて食べるのが特徴です。

同じ料理名でも全く異なる料理なので、どちらも味わってみてはいかがでしょうか。

鯛そうめんは、愛媛県中部~南部を中心に食べられている郷土料理です。そうめんの上に丸ごと一匹煮付けた鯛を乗せた見た目は圧巻です。

基本的に家庭で食べられる料理ではありますが、提供している飲食店もあるので必食です。

おすすめの時期

養殖真鯛は1年中安定して供給されるので、旬に該当する時期はありません。

ですが3月~5月は特に美味しいと言われており、併せて天然真鯛も産卵前で旬をむかえます。

したがって、愛媛県が真鯛で盛り上がる春に訪れるのがおすすめです。

愛媛県以外の真鯛産地

愛媛県の他にも、養殖真鯛は熊本県・高知県・三重県が生産量が多い産地です。

また、天然真鯛であれば長崎県・福岡県・兵庫県など日本海側、そして愛媛県が漁獲量が多い産地です。

養殖真鯛でも天然真鯛でも愛媛県が上位の産地ということから、やはり愛媛県は真鯛の名産地と言わざるを得ませんね。

※より詳細な真鯛と愛媛県の関係を知りたい方は「【魚の名産地】真鯛といえば愛媛県!養殖技術と宇和海の恵みで生産量日本一!」をご覧ください。

【魚の名産地】真鯛といえば愛媛県!養殖技術と宇和海の恵みで生産量日本一!
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カンパチの名産地:鹿児島県

鹿児島県桜島

カンパチといえば鹿児島県

カンパチの名産地といえば、養殖生産量日本一を誇る鹿児島県です。

鹿児島県の養殖カンパチ生産量は日本の50%以上を占めており、養殖カンパチの2匹に1匹は鹿児島産ということになります。

加えて、天然カンパチの漁獲量上位にも鹿児島県は入っていることから、天然・養殖ともに名産地だといえるでしょう。

鹿児島県のカンパチブランド

鹿児島県内では、地域ごとにカンパチのブランドが点在しています。

主要なものとしては、
・垂水市が生産している「海の桜勘」
・鹿屋市が生産している「かのやカンパチ」
・指宿市が生産している「いぶすき菜の花カンパチ」
・南大隅町根占が生産している「ねじめ黄金カンパチ」
などがあり、それぞれ地域の特色を活かした養殖方法が採用されています。

例えば「海の桜勘」は鹿児島県産のお茶を配合したえさを、「かのやカンパチ」はバラの花びらを配合したえさを使用しているなど、千差万別です。

通販でも購入が可能なので、食べ比べをしてもいいかもしれません。

鹿児島県のカンパチの食べ方

カンパチの漬け丼

カンパチを求めて鹿児島県を訪れるなら、刺身と漬け丼をぜひ食べてください。

特に漬け丼は名物の1つにもなっており、県内には提供している飲食店も複数あります。

刺身も漬け丼もそうですが、まずはカンパチの良さを最大限感じられるように「生」で食べることをお勧めします。

おすすめの時期

養殖カンパチは通年供給されるので、旬に該当する時期はありません。

ただ、カンパチの旬は6月~10月頃であり、この時期には天然カンパチの水揚げも増えるので養殖・天然どちらも楽しめます。

夏には鹿児島県のビッグイベント「桜島火の島祭り」も開催されるので、この時期に合わせてみてはいかがでしょうか。

鹿児島県以外のカンパチ産地

鹿児島県の他にも、カンパチは愛媛県・高知県・宮城県などで盛んに養殖されています。

また天然カンパチであれば、鹿児島県以外に高知県・福岡県・長崎県などが漁獲量が多い地域となっています。

どちらにせよ鹿児島県は、養殖・天然関係なくカンパチを供給するうえで欠かせない地域であることが分かりますね。

※より詳細なカンパチと鹿児島県の関係を知りたい方は「【魚の名産地】カンパチといえば鹿児島県!地域ごとに特色のあるブランドは必見!」をご覧ください。

【魚の名産地】カンパチといえば鹿児島県!地域ごとに特色のあるブランドは必見!
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魚の名産地まとめ

最後に、ここまで紹介した内容を一覧でまとめます。

・マグロの筆頭名産地=青森県大間町
・カツオの筆頭名産地=高知県
・ブリの筆頭名産地=富山県氷見市
・サバの筆頭名産地=大分県佐賀関
・フグの筆頭名産地=山口県下関市
・あんこうの筆頭名産地=茨城県
・養殖真鯛の筆頭名産地=愛媛県
・カンパチの筆頭名産地=鹿児島県

やはり魚は一番の名産地で食べるのが一番美味しく感じます。

ぜひ紹介した名産地へ行っていただき、その土地で洗練された魚を食べてみてはいかがでしょうか。

魚を目的とした旅行というのも、楽しいかもしれませんね。

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